20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。前場終値は前日比0.26%高の29718.86ポイントだった。中国企業指数は0.75%高の11822.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1588億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏でもみ合った。序盤は1%超上げる場面もあったが、心理的節目の30000ポイントを手前に伸び悩み、その後は上げ幅を縮めた。相場の急上昇を受けた高値警戒感から利益確定売りが重荷となる半面、世界的な低金利環境の継続や中国経済の回復見通しや、米政権交代で新たな対中制裁の動きが小休止になるとの見方から香港市場の先高観が根強い。本土資金の流入も相場を支えた。中国本土市場との相互取引制度を通じた売買はきょうも活発で、前場は約120億HKドルの買い越しとなった。
個別では、JPモルガンが目標株価を7割引き上げた生活関連サイト運営大手の美団(
03690)が大幅に3日続伸したほか、中国ネット大手のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)も高い。医薬株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)や、親会社が自動運転などについてテンセントと戦略提携を結んだ民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく買われた。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が安い。2020年12月本決算の赤字転落見通しを嫌気して香港鉄路(
00066)が売られた。