19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.83%安の3566.38ポイントだった。深セン成分指数は1.74%安の15003.99ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆411億4400万元だった。
上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付いた後、後場序盤までは前日終値付近での小動きが続いた。前日にGDP発表を受けて中国経済の回復が好感されたが、イベント通過で利益確定売りが重荷となった。心理的節目の3600ポイント付近の上値の重さが意識されると、指数は下向きに転じ、一気に下げ幅を拡大した。セクター別では、軍需、非鉄金属、港湾・海運が安い。半面、宝飾品、包装材、観光・ホテル、不動産が買われた。
A株市場では、前日まで大幅に続伸した広州汽車集団(
601238)が9%超の下げ。「8分充電で1000キロメートル走行の高性能電池」の開発を巡る報道で大きく買われたが、同社は18日大引け後に発表した公告で「8分充電」のグラフェンバッテリーと「1000キロ走行」のシリコン負極バッテリーは別々の技術だと説明した。前日に高かったTCL科技集団(
000100)がストップ安を付けたほか、鉄道車両大手の中国中車(
601766)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)が売られた。半面、実質支配者の劉慶峰会長を引受先とする第三者割当増資計画や株主還元計画などを発表した音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)が高い。不動産デベロッパーの新城控股集団(
601155)、緑地控股集団(
600606)、テクノロジー関連の用友網絡科技(
600588)が大幅逆行高を演じた。
上海B株指数は0.29%安の250.05ポイントと6営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.54%安の1086.57ポイントと反落した。