19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4営業日続伸。前場終値は前日比3.06％高の29746.17ポイントだった。中国企業指数は2.91％高の11796.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1619億9000万HKドル。

　ハンセン指数はプラス圏で堅調に推移した。寄り付きで心理的節目の29000ポイントに乗せると、徐々に上げ幅を拡大。中国経済の回復や低金利環境が続くとの見方から相場の先高観は根強く、幅広い銘柄に買いが入った。また、米国では19日にイエレン次期財務長官の承認公聴会が控えており、経済対策を巡るイエレン氏の発言に期待が高まっているもよう。中国本土市場との相互取引制度を通じた売買も活発で、前引け時点で188億HKドル超の買い越しとなっている。

　個別では、華潤置地（01109）が10％を超える大幅高となったほか、舜宇光学科技（02382）や碧桂園（02007）、安踏体育用品（02020）などの上昇も目立った。半面、吉利汽車（00175）が逆行安。

　19日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反落。前場終値は前日比0.12ポイント安の3596.10ポイントだった。深セン成分指数は0.75％安の15154.90ポイントと反落した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6364億8700万元だった。

　上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付いた後、おおむね小安い水準でもみ合った。前日にGDP発表を受けて中国経済の回復が好感されたが、イベント通過で利益確定売りが重荷となった。前日終値をわずかながら上回る場面もあったが、心理的節目の3600ポイント付近の売り圧力が意識され、上値の重さが目立った。

　セクター別では、軍需、港湾・海運、農業、非鉄金属が安い。半面、包装材、宝飾品、化学繊維が買われた。

　上海B株指数は0.02％安の250.73ポイント、深センB株指数は0.11％高の1093.60ポイントだった。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 29746.17    883.40      3.06

 中国企業指数                 11796.28    333.76      2.91

 レッドチップ指数              4241.97    152.47      3.73

 GEM指数                        179.48      4.28      2.44