19日の香港市場は堅調か。中国経済の回復や低金利環境が続くとの見方から相場の先高観は根強く、香港市場は連日大商いとなっている。中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は18日に成約ベースで230億HKドル近くの買い越しとなっており、1日の買い越し額としては過去最高を記録した。

　ただ、18日は米国市場が休場だったこともあり、手掛かり難から方向感に欠ける展開も予想される。また、前日の香港市場では、午前に発表された中国の2020年10−12月期の実質国内総生産（GDP）が前年同期比6.5%増と市場予想を上回ったことで、中国経済の着実な回復に伴い香港株式相場の上昇基調が続くとの見方が強まり、ハンセン指数は昨年1月17日以来ほぼ1年ぶりの高値で取引を終えた。ここ最近の上昇を受けて高値警戒感も高まっており、利益確定の売りが上値を重くする可能性もありそうだ。

※18日(月)米国市場はキング牧師誕生記念日のため休場。取引は19日(火)から再開される。

　香港証券取引所は18日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　当日の売買代金　375億2253万HKドル
　　　　　買い代金　255億2025万HKドル
　　　　　売り代金　120億228万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 ﾃﾝｾﾝﾄ（00700）                     3,904    3,506

  2 小米集団（01810）                  3,199    2,048

  3 香港証券取引所（00388）            1,891    1,861

  4 ﾁｬｲﾅ･ﾓﾊﾞｲﾙ（00941）                1,770    1,591

  5 美団（03690）                      1,585    1,098

  6 CNOOC（00883）                     1,383      941

  7 保利協ｷﾝ能源（03800）              1,268      788

  8 SMIC（00981）                      1,156      747

  9 思摩爾国際（06969）                  989      545

 10 金蝶国際ｿﾌﾄ（00268）                 903      629
   *金額単位は百万HKドル