週明け18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.01%高の28862.77ポイントだった。中国企業指数は1.25%高の11462.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で2243億9000万HKドルと大商い。
ハンセン指数は反落して始まったものの、序盤に切り返した。寄り付き後に発表された中国の2020年10−12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増と、市場予想を上回った。中国経済の着実な回復に伴い香港株式相場の上昇基調が続くとの見方が強まり、幅広い銘柄に買いが入った。ハンセン指数はほぼ1年ぶりの高値圏にあるだけに、中盤に利益確定売りが上値を重くする場面があったが、後場に入ってじりじりと上げ幅を拡大。結局、今日の高値圏で引け、終値は昨年1月17日以来ほぼ1年ぶりの高水準だった。セクター別では、通信と工業、情報技術が大幅高の半面、素材が逆行安。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に下げたスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と生活関連サイト運営の美団(
03690)、電動工具の創科実業(
00669)が急反発。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)、本土不動産株の中国海外発展(
00688)も大きく買われた。半面、大型金融株のHSBC(
00005)と中国平安保険(
02318)が売られた。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は反落した。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に反発し、3.88%安の9116.24ポイント。前週末大引け後に2020年12月期業績見通しを発表したQテクノロジー(
01478)と金蝶国際ソフト(
00268)が急上昇した。半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、通信機器のASMパシフィック(
00522)も大幅高だった。一方、オンライン映画チケット販売の猫眼娯楽(
01896)、ネット小説サイト運営の閲文集団(
00772)が下げた。