週明け18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.84%高の3596.22ポイントだった。深セン成分指数は1.58%高の15269.27ポイントと4営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9982億500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、日本時間午前11時に発表された20年10−12月期の中国実質国内総生産(GDP)を好感してプラス圏に切り返し、上げ幅を拡大した。10−12月の中国GDPは前年同期比6.5%増となり、市場予想の6.1%を上回った。通期では2.3%増と主要国で唯一プラス成長を確保した。もっとも、後場に心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、同水準では伸び悩み、終盤にかけて節目付近でもみ合った。国内で新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒される中、上値を一段と買い上がる勢いに乏しかった。
セクター別では、化学繊維、肥料、電子部品、化学工業が高い。半面、航空・空港運営、保険、有料道路の一角が売られた。
A株市場では、国家電網傘下の送電技術会社、国電南瑞科技(
600406)が大幅高。招商銀行(
600036)の業績速報を好感して先週末15日に連れ高した興業銀行(
601166)、平安銀行(
000001)が大幅に続伸。次世代素材市場の高性能車載電池、グラフェンバッテリーの実用化に向けた動きが引き続き材料視され、15日にストップ高をつけた広州汽車集団(
601238)も大幅に続伸したほか、家電のTCL科技集団(
000100)、海爾智家(
600690)、海信家電集団(
000921)が高い。半面、格安航空会社の春秋航空(
601021)が大幅に反落。酒造の瀘州老窖(
000568)、江蘇洋河酒廠(
002304)が続落した。
上海B株指数は0.04%高の250.77ポイントと小幅に5日続伸、深センB株指数は1.08%安の1092.45ポイントと3営業日ぶりに反発した。