週明け18日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比0.49%高の28712.79ポイントだった。中国企業指数は0.67%高の11396.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で1272億8000万HKドルと、半日で1000億HKドルの大台を超えた。
ハンセン指数は反落して始まったものの、序盤に切り返した。寄り付き後に発表された中国の2020年10−12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増となり、市場予想を上回った。中国経済の着実な回復に伴い香港株式相場の上昇基調は変わらないとの見方が強まり、ハイテク株を中心に買いが入った。ただ、ハンセン指数はほぼ1年ぶりの高値圏にあるだけに、前引けにかけて利益確定売りが出て上値を抑えた。GDPと同時に発表された中国の主要経済指標は、まちまちの内容。12月の鉱工業生産が市場予想を上回ったものの、同月の小売売上高と20年の固定資産投資は市場予想を下回った。
個別では、前週末に下げたスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と生活関連サイト運営の美団(
03690)、電動工具の創科実業(
00669)が急反発。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)も大きく買われた。半面、大型金融株のHSBC(
00005)と中国平安保険(
02318)が売られ、相場の重荷となっている。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は反落。