15日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.27%高の28573.86ポイントだった。中国企業指数は0.19%高の11320.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で2539億8000万HKドルに上った。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退。強弱材料が入り交じるなかで方向感に乏しい相場となったが、終値は昨年1月20日以来ほぼ1年ぶりの高値を連日で更新した。中国本土系の銀行株が2020年10−12月の好業績期待から中国本土相場で全面高となり、香港に買いの勢いが波及した。一方、トランプ米政権による中国企業への制裁強化を嫌気する売りが上値を抑えた。中国の2020年10−12月期国内総生産(GDP)の発表を週明け18日に控え、積極的な売買を見送るムードも広がったもよう。セクター別では金融と素材が上げた半面、工業と必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)が軒並み高。ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)は続伸。不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、中国海外発展(
00688)も買われた。一方、米国防総省の「コミュニスト中国軍事企業」リストに追加された小米集団(
01810)が10%超下げた。スマーフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も安い。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は反落し、1.35%安の8775.54ポイント。半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が大幅に続伸した。半面、自動車販売サイト運営の易キン集団(
02858)、携帯端末部品・組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)が下落した。