15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに小反発。終値は前日比0.01%高の3566.38ポイントだった。深セン成分指数は0.26%安の15031.70ポイントと3日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆364億8000万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んだ一進一退の展開。前場はおおむねプラス圏で推移したが、上値の重さが意識されると、前引け前に下向きに転じた。後場は下落率が1%に接近する場面もあったものの、同水準では下げ渋り、終盤に再びプラス圏に浮上した。中国経済の回復や低金利環境の継続見通しを受けた先高観が相場を支える半面、中国本土での新型コロナウイルスの感染拡大やトランプ米政権の対中制裁の強化に対する懸念が重荷となった。中国の2020年10−12月期国内総生産(GDP)の発表を週明け18日に控え、相場は方向感を欠いた。
セクターでは、銀行が全面高となったほか、環境関連、包装材、プラスチック・ゴム製品が買われた。半面、酒造、通信キャリア、鉄鋼、港湾・海運が安い。
A株市場では、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、格安航空会社の春秋航空(
601021)がストップ高。家電の海信家電集団(
000921)、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)、浙江世宝(
002703)の上昇が目立った。2020年12月本決算の業績速報を手掛かりに中堅銀行の招商銀行(
600036)が買われたほか、同業の興業銀行(
601166)、平安銀行(
000001)なども連れ高した。半面、香港上場子会社の本土上場計画を受けて前日に急伸した企業向けソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)がストップ安。酒造の瀘州老窖(
000568)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、鉄道車両大手の中国中車(
601766)が大きく売られた。
上海B株指数は0.06%高の250.66ポイントと小幅に4日続伸、深センB株指数は0.62%安の1080.77ポイントと続落した。