15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数はほぼ横ばい。前場終値は前日比0.12ポイント(0.0004%)高の28496.98ポイントだった。中国企業指数は11.90ポイント(0.11%)安の11287.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で1408億2000万HKドルと半日で大台の1000億HKドルを大きく超えた。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退。強弱材料が入り交じるなかで売買代金が膨らんだが、方向感を欠いた。中国本土系の銀行が2020年10−12月の好業績期待から買いを集め、相場を下支えした。ただ、ハンセン指数が取引時間中として昨年1月20日以来の高値となる28667.59ポイントを付けると、短期的な過熱感から売りが出た。トランプ米政権による中国企業への制裁強化が嫌気された上、中国本土相場や米ダウ平均先物の下落も投資家心理を冷やした。
個別では、大型金融株のAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)が軒並み高。中国ネット通販大手アリババ集団(
09988)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)も大きく買われた。一方、米国防総省の「コミュニスト中国軍事企業」リストに追加された小米集団(
01810)が10%超下げた。スマーフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も安い。