13日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.15%安の28235.60ポイントだった。中国企業指数は0.29%安の11184.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で2021億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、おおむね前日終値を挟んでもみ合った。前日に心理的節目の28000ポイントに乗せ、ほぼ1年ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが出た。本土市場で上海総合指数が反落し、心理的節目の3600ポイントを割り込んだことも重荷となり、後場には下げ幅を拡大する場面もあった。もっとも、世界的な低金利環境の継続見通しなどを受けた先高観が相場を支え、下値は堅かった。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が安い。出資先の北京科興中維生物技術が開発した新型コロナワクチンについて、ブラジルのブタンタン研究所は後期臨床試験の有効性が50%にとどまったと発表したことが嫌気されたもよう。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、本土系不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が売られた。半面、原油高を好感して中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が大幅に上昇した。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は前日比0.65%安の8669.71ポイント。中国本土での新型コロナの感染拡大を警戒して映画オンラインチケット大手の猫眼娯楽(
01896)が安い。半導体受託製造のSMIC(
00981)が6営業日ぶりに反落した。半面、上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」への上場計画を発表したパソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が急伸した。