13日の香港市場はもみ合う展開か。ハンセン指数は前日まで3営業日続伸し、心理的節目の28000ポイントに乗せ、ほぼ1年ぶり高値で終えた。短期的な相場過熱感から利益確定売りが重荷となりそうだ。半面、世界的な低金利環境の継続や中国経済の回復見通し、中国の「第14次5カ年計画(2021−25年)」に向けた政策期待から相場の先高観が根強く、下値は堅いと予想する。
中国本土であす14日に貿易統計、週明け18日に20年10−12月期国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表される。内容を見極めたい投資家は積極的な売買を控える可能性がある。12日に発表された20年12月の金融統計は、マネーサプライM2が10.1%増となり、市場予想(10.5%増)を下回った一方、人民元建て貸付残高増加額は1兆2600億元と予想(1兆2200億元)を小幅に上回った。
12日のNY市場でダウ平均は小幅に反発。バイデン次期政権による経済対策への期待などから景気敏感株の一角が買われた一方、主力ハイテク株が利益確定売りに押され、相場の上値は重かった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、中国建設銀行(
00939)、アリババ集団(
09988)が下回って引けた。