12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.32%高の28276.75ポイントだった。中国企業指数は1.43%高の11217.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1990億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安を嫌気して小安く始まったものの、ほどなくプラス圏に浮上すると、その後は堅調に上げ幅を拡大した。景気回復や低金利環境の継続などを背景に相場の先高観は根強く、中国本土市場の上昇も投資家心理を強気に傾けた。指数は心理的節目の28000ポイントを回復すると、昨年1月22日以来、ほぼ1年ぶりの高値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、チャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)がそろって6%超上昇。中国人寿保険(
02628)や中国平安保険(
02318)も買われた。「Redmi K40」シリーズを来月発表することが明らかになった小米集団(
01810)は4%超上昇した。半面、美団(
03690)や碧桂園(
02007)が売られた。
この他では、海信家電集団(
00921)が22.42%高と急騰したほか、光大証券(
06178)や中信証券(
06030)など証券株の上昇も目立った。2020年10−12月期のPC出荷数が29%増加したレノボグループ(
00992)は9%近く上昇した。半面、海南美蘭国際空港(
00357)や福耀ガラス(
03606)が下げた。