12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.18%高の3608.34ポイントだった。深セン成分指数は2.28%高の15460.03ポイントと3営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆902億4400万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、もみ合いながら上げ幅を拡大した。世界的な低金利環境の継続や中国経済の回復見通し、「第14次5カ年計画(2021−25年)」に向けた政策期待から相場の先高観が根強く、朝方に底堅さを確認すると次第に買いが優勢。後場に入ると指数は上げ足を速め、終盤に心理的節目の3600ポイントに乗せた。終値は2015年12月下旬以来、約5年ぶり高値を更新した。
セクター別では、証券、保険、軍需の上昇が目立つなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、家電の海信家電集団(
000921/
00921)、TCL科技集団(
000100)、証券の招商証券(
600999)がストップ高。重機大手の三一重工(
600031)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)、テクノロジー関連の京東方科技集団(
000725)、車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)も大幅高。半面、足元で買われていた広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)など自動車株の一角が売られたほか、ゲーム関連の完美世界(
002624)、三七互娯網絡科技集団(
002555)が安い。
上海B株指数は0.47%高の248.32ポイントと反発、深センB株指数は0.20%安の1093.49ポイントと3営業日続落した。