週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.11%高の27908.22ポイントだった。中国企業指数は0.95%高の11059.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で2541億4000万HKドルと大商い。
ハンセン指数は前週末のNY市場で主要3株式指数がそろって過去最高値を更新した流れを引き継ぎ、前場は高く推移。売り買いが膨らむなか、取引時間中として2020年2月17日以来ほぼ11カ月ぶりに心理的節目の28000ポイントに乗せた。しかし、中国本土相場が下げるとハンセン指数も上げ幅を急速に縮小し、終盤は前営業日を挟んで一進一退の展開となった。寄り付き後に発表された2020年12月の中国の生産者物価指数(PPI)が市場予想より強い内容だった半面、20年通期の消費者物価指数(CPI)は前年比2.5%上昇と政府目標(3.5%前後)を大きく下回り、まちまちの内容。香港時間きょうのダウ平均先物の下落も投資家心理を冷やした。セクター別では、通信と医療・ヘルスケアが上げた一方、素材、必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)とテンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)はともに急反発した。不動産株の中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)も高い。半面、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が大幅に反落した。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、生活関連サイト運営大手の美団(
03690)も売られた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は続伸し、前営業日比0.41%高の8665.47ポイント。前週末に下げた京東健康(
06618)が買い戻されたほか、猫眼娯楽(
01896)も上昇した。半面、レノボグループ(
00992)と閲文集団(
00772)が大幅に反落した。