週明け11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比1.08%安の3531.50ポイントだった。深セン成分指数も1.33%安の15115.38ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2117億9100万元だった。
上海総合指数は、前場はプラス圏での推移も目立ったが、後場はマイナス圏で軟調に推移した。ここ最近の急ピッチな上昇を受けて利益確定の売りが出たほか、中国国内でも河北省などを中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大していることが嫌気された。午前に発表された2020年12月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇し、上昇幅は市場予想(0.1%)を上回ったものの、通年では前年比2.5%の上昇にとどまり、政府目標(3.5%前後)を大きく下回ったことも相場の重しとなった。セクター別では、貴金属、石炭、公共事業などがほぼ全面安となったほか、非鉄金属、酒造などを中心にほぼ全セクターで売りが優勢だった。半面、通信キャリアや銀行が買われた。
A株市場では、金価格の下落を受けて紫金鉱業集団(
601899)が6%近く下げた。河鋼(
000709)は河北省での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて事業運営に影響がないことを明らかにしたものの、4%下落した。中国アルミ(
601600)や中国国際航空(
601111)、牧原食品(
002714)の下落も目立った。半面、三一重工(
600031)などが買われた。
上海B株指数は0.40%安の247.15ポイントと反落、深センB株指数は0.95%安の1095.73ポイントと続落した。