週明け11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比0.88%高の28122.93ポイントだった。中国企業指数は1.93%高の11167.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で1424億2000万HKドルと、半日で1000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、買いが膨らんで大商いとなった。8日の米株式相場はダウ平均など主要な3株式指数がそろって過去最高値を更新。米12月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想に反して減少したものの、バイデン次期米大統領の下で民主党政権が景気支援策を拡大するとの見方から投資家心理が強気に傾いた。寄り付き後に発表された2020年12月の中国の生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)が市場予想より強い内容となり、買い安心感につながった。きょうの中国本土相場とダウ平均先物が下げたこともあって、ハンセン指数が始値で乗せた28000ポイントを一時割り込む場面があったが、結局同水準を上回って前場の取引を終えた。
個別では、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)とテンセント(
00700)、小米集団(
01810)が買われて相場の上昇を主導。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)は急反発した。不動産株の中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)も高い。半面、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が大幅に反落した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。