8日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.20%高の27878.22ポイントだった。中国企業指数は1.47%高の10955.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で2702億9000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日、プラス圏で堅調に推移した。米国で次期バイデン政権による大型追加経済対策への期待が高まり、前日のNY市場で3指数がそろって最高値を更新した流れを引き継いだ。ニューヨーク証券取引所(NYSE)が中国通信キャリア3社のADS(米国預託証券)の上場を廃止する手続きを再開すると通知し、関連銘柄が売られたものの、低金利環境の継続見通しなどを受けた株式市場の先高観が買いを支えた。指数は結局、昨年2月17日以来、約10カ月半ぶり高値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、吉利汽車(
00175)が20%近く上昇し、上場来高値を更新。百度(BIDU)がスマート電気自動車メーカーを設立し、生産を吉利グループの工場に委託する計画を進めていると伝わり、材料視された。創科実業(
00669)や舜宇光学科技(
02382)の上昇も目立った。半面、チャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・テレコム(
00728)、CNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)が売られた。
この他では、上海電気集団(
02727)が20%近く上昇したほか、2020年12月本決算で大幅増益となる見通しを発表した国泰君安国際(
01788)が11%超上昇。SMIC(
00981)も大幅高となった。