8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日ぶりに反落。終値は前日比0.17%安の3570.11ポイントだった。深セン成分指数も0.24%安の15319.29ポイントと7営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1322億7600万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いたものの、おおむねマイナス圏でもみ合った。新型コロナウイルスワクチンの普及や中国経済の回復期待などを受けた先高観から前日まで6営業日続伸し、ほぼ5年ぶり高値で終えただけに、短期的な相場過熱感から利益確定売りが優勢。前場半ばにプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。もっとも、3550ポイント付近の下値の堅さを確認すると、終盤には下げ幅を縮小した。
セクター別では、軍需関連、農業、食品・飲料が安い。前日に高かった金属、石炭が反落した。半面、通信キャリア、通信設備、文化・メディアが買われた。
A株市場では、河北省などでの新型コロナの感染拡大を警戒して観光関連の中国旅遊集団中免(
601888)が安い。乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)、酒造の貴州茅台酒(
600519)、江蘇洋河酒廠(
002304)の下げが目立った。新希望六和(
000876)など豚肉関連が売られた。きょうから豚生体先物取引がスタートしたが、初日の先物価格が急落したことが嫌気された。半面、自動車大手の上海汽車集団(
600104)がストップ高をつけたほか、自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)も高い。三七互娯網絡科技集団(
002555)、巨人網絡集団(
002558)、奥飛娯楽(
002292)などゲーム関連が大きく買われた。
上海B株指数は0.76%高の248.14ポイントと3日ぶりに反発、深センB株指数は0.34%安の1106.29ポイントと反落した。