7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日続伸。終値は前日比0.71%高の3576.20ポイントだった。深セン成分指数も1.11%高の15356.40ポイントと6営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2165億500万元だった。
上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合った。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大や米中対立の激化を警戒し、後場はマイナス圏での推移も目立ったが、低金利環境が続くとの見方から株式市場の先高観は根強く、再びプラス圏に浮上すると、大引けにかけて上げ幅を拡大した。指数は結局、2015年12月25日以来、ほぼ5年ぶりの高値で取引を終えた。セクター別では、非鉄金属、鉄鋼、石炭、証券が買われたが、電子、ソフトウエア、通信などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。
A株市場では、2020年10−12月期で業績が改善したと発表した万華化学集団(
600309)が8%超上昇。厳しい寒さを受けて暖房用石炭の需要が高まるとの思惑から中国中煤能源(
601898)はストップ高をつけた。銅先物価格の上昇を受けて江西銅業(
600362)も大幅高。半面、中国でも北部を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大していることを嫌気し、万達電影(
002739)や中青旅控股(
600138)が売られた。
上海B株指数は0.14%安の246.28ポイントと続落、深センB株指数は0.32%高の1110.08ポイントと反発した。