6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.87%安の27410.55ポイントだった。中国企業指数は0.18%安の10754.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で1204億5000万HKドルと、前日に続き前場で大台の1000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いが続かず、中盤以降はじりじりと下げ幅を拡大した。前日まで5営業日続伸し、約10カ月半ぶり高値で推移しているだけに、利益確定売りが優勢。本土市場で上海総合指数が5営業日ぶりに反落したことも重荷となった。
個別では、スマホ大手の小米集団(
01810)が6%超の下げとなったほか、前日に筆頭株主の保有株式の売り出しを発表した薬明生物技術(
02269)や、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が続落。保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が売られ、指数を押し下げた。半面、インターネット関連の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が高い。トランプ米大統領が5日、テンセントやアリババ集団の決済サービスを含めた中国企業製のアプリ8種の使用を禁じる大統領令に署名したとロイター通信が報じたが、いまのところ市場の反応は限られた。原油高を好感してCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が大幅高。