5日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.64%高の27649.86ポイントだった。中国企業指数は0.48%高の10774.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で2150億2000万HKドルと大商いだった
ハンセン指数は利益確定売りが先行し、前場はおおむね安く推移。しかし、ニューヨーク証券取引所がチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、チャイナ・テレコム(
00728)のADS上場を廃止する方針の撤回を表明したことで地合いが改善。今月の米国の政権交代に伴い米中対立が和らぐとの見方も広がり、後場にハンセン指数が上げに転じた。高値警戒感から終盤に上げ幅を縮小する場面もあったが、終値は2020年2月19日以来10カ月半ぶりの高値圏だった。セクター別では通信と必需消費財が上げた半面、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港証券取引所(
00388)とテンセント(
00700)が続伸し、相場の上昇を主導した。チャイナ・モバイルとチャイナ・ユニコムはそれぞれ5.13%高、8.50%高。食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)、万洲国際(
00288)、バドワイザーAPAC(
01876)がそろって買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)や、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)と碧桂園(
02007)の下げが目立った。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は大幅に続落した。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は5営業日ぶりに反落し、前日比0.31%安の8463.55ポイント。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が10%近く下げた。英FTSEラッセルが算出するFTSEグローバル株式指数シリーズ(GEIS)などからの除外が嫌気された。猫眼娯楽(
01896)、金蝶国際ソフト(
00268)の下げもきつい。一方、前日安かった阿里健康(
00241)が大きく買い戻された。