5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.31%安の27388.96ポイントだった。中国企業指数は0.10%安の10712.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で1185億8000万HKドルと、前場で大台の1000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は安くスタート。前日終値は昨年2月20日以来およそ10カ月半ぶりの高値となっただけに、利益確定売りが先行した。中国政府が導入した住宅ローン規制の影響を受ける不動産株が売られ、相場の重荷となった。ただ、ニューヨーク証券取引所が中国通信キャリア3社のADR上場廃止を撤回すると表明したと伝わり、チャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)が急伸。ハンセン指数は下げ幅を次第に縮小し、一時は小幅ながらプラス圏に浮上した。
個別では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)がそろって下げ、相場の重荷だった。中国本土の不動産デベロッパー、中国海外発展(
00688)と碧桂園(
02007)の下落が目立つ。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は大幅に続落。筆頭株主が持ち株を売り出したと明らかにした薬明生物技術(
02269)も安い。一方、チャイナ・モバイルとチャイナ・ユニコムはそれぞれ5.47%高、6.71%高。中国内需関連の中国蒙牛乳業(
02319)、万洲国際(
00288)、恒安国際集団(
01044)も大きく買われた。