年明け4日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前営業日比0.89%高の27472.81ポイントだった。中国企業指数は0.14%安の10722.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で1826億4000万HKドルに達した。
ハンセン指数は安く寄り付いた直後に上げに転じ、段階的に上げ幅を広げた。序盤は不動産融資や住宅ローンに対する中国当局の規制や米中対立の激化を警戒する売りが重荷だったものの、低金利環境の継続見通しを背景にハイテク株が買われ、相場を押し上げた。きょうの中国本土相場と米ダウ平均先物も投資家心理を支えたもよう。終値は2020年2月20日以来10カ月半ぶりの高水準だった。セクター別では素材や必需消費財、工業が上げた半面、不動産・建設、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン関連の小米集団(
01810)と舜宇光学科技(
02382)が大きく買われ、上場来高値を更新した。取引所運営の香港証券取引所(
00388)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も大幅高。一方、本土不動産株の碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、銀行株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)が急落した。アリババ集団(
09988)は、傘下の金融会社アント・グループによる数十社への出資状況を中国当局が調査していると昨年末に伝わり、嫌気する売りが出たもよう。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は4営業日続伸し、前営業日比0.76%高の8489.69ポイント。オンラインゲームを手掛けるキングソフト(
03888)、オンライン映画チケット販売の猫眼娯楽(
01896)が急上昇した。パソコン大手レノボグループ(
00992)も高い。半面、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)、アリババ集団傘下の阿里健康(
00241)が大きく下げた。