年明け4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前営業日比0.86%高の3502.96ポイントだった。深セン成分指数も2.47%高の14827.47ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1643億8200万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏で推移したものの、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大。心理的節目の3500ポイントを回復し、2018年1月29日以来、約2年11カ月ぶりの高値で取引を終えた。新型コロナウイルスワクチンの接種や承認の動きが加速していることを受け、世界経済の回復期待が高まったほか、中国とEUが包括的投資協定の締結で大筋合意したことも好感された。ただ、高値警戒感や米中関係への懸念などが上値を重くした。セクター別では、航空・宇宙や貴金属がほぼ全面高となったほか、酒造や造船も買われた。半面、保険と銀行がほぼ全面安。不動産と通信も売られた。
A株市場では、習近平中国共産党総書記(国家主席)が2021年1号命令に署名し、全軍に訓練開始を指示したことを受け、中航工業機電系統(
002013)や中国航発動力(
600893)がストップ高をつけた。海運市況の改善を受けて中遠海運発展(
601866)も高い。半面、金融当局が銀行の住宅ローンや不動産企業への融資に上限を設定する規制を1月1日付で施行したことを受け、興業銀行(
601166)や平安銀行(
000001)、万科企業(
000002)や保利発展控股集団(
600048)が大きく下げた。
上海B株指数は1.50%高の247.11ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は2.01%高の1108.54ポイントと3営業日続伸した。