新暦大みそかで半日立ち会いとなった31日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.31%高の27231.13ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の10738.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1057億HKドル。
ハンセン指数はプラス圏の狭いレンジでもみ合った。新型コロナウイルスのワクチンが主要国で普及し、景気が持ち直すと見方から買いが入った。英製薬のアストラゼネカと英オックスフォード大学が開発したワクチンを英国が30日に承認するなど、先進国の相次ぐワクチン承認が買い安心感を支えた。手じまい売りが上値を重くしたものの、終値は今年2月21日以来、約10カ月ぶりの高値を連日で更新した。セクター別では一般消費財や医療・ヘルスケア、素材が上げた半面、公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)が大きく買われ、相場の上昇を主導。不動産株の碧桂園(
02007)と中国海外発展(
00688)、銀行株の中国工商銀行(
01398)も高い。インターネットサービスの美団(
03690)とテンセント(
00700)は続伸した。一方、時価総額が大きいAIAグループ(
01299)とアリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷だった。創科実業(
00669)の大幅反落も目立った。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は3日続伸し、前日比1.57%高の8425.90ポイント。SMIC(
00981)、金蝶国際ソフト(
00268)が大幅に続伸した。半面、京東健康(
06618)がさえない。