30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.31%高の26917.32ポイントだった。中国企業指数は1.44%高の10599.66ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で801億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。中国指導部による規制強化方針を背景に週明けに急落したインターネット関連株を買い戻す動きが続き、相場の上昇をけん引した。海外メディアの取材に対して中国人民銀行(中央銀行)が29日夜、ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)傘下の金融会社、アント・グループが指示に従い、金融持ち株会社の設立に向けてプランを策定していると表明したことを受け、規制強化を巡る先行き不透明感が後退したもよう。もっとも、年末・年始の連休を控えていることもあり、心理的節目の27000ポイントに近づく水準では伸び悩んだ。
個別では、アリババ集団が5%超、テンセント(
00700)と美団(
03690)が4%超の大幅続伸。前日に安かった医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が反発した。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も高い。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)、石油メジャーのCNOOC(
00883)、中国本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が売られた。