29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.96%高の26568.49ポイントだった。中国企業指数は1.34%高の10449.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で1388億1000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高く推移した。米国の追加経済対策がトランプ米大統領の署名を経て成立し、買い安心感につながったもよう。中国指導部による規制強化方針を背景に前日下げたハイテク株が買い戻され、相場を押し上げた。ただ、新型コロナウイルス変異種の拡散や米中対立への警戒感は根強い。中国本土相場が下落したこともあり、ハンセン指数の上昇率が1%を超える水準では売りが出て上値を抑えた。セクター別では、情報技術や不動産・建設が上げた半面、通信、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン関連の小米集団(
01810)と舜宇光学科技(
02382)、インターネット銘柄のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、美団(
03690)がそろって急反発。医薬品株の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)、銀行株の中国工商銀行(
01398)も大きく買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)の下げがきつい。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)は大幅に反落。中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)も売られた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日ぶりに反発し、前日比2.59%高の7997.83ポイント。通信機器メーカーの中興通訊(
00763)とオンライン映画チケット販売の猫眼娯楽(
01896)が急上昇した一方、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が反落した。