29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.05%高の26590.62ポイントだった。中国企業指数は1.45%高の10460.52ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で782億7000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高く推移した。米国の追加経済対策がトランプ米大統領の署名を経て成立したことで、買い安心感につながったもよう。中国指導部による規制強化方針を背景に前日下げたハイテク株が買い戻され、相場を押し上げた。ただ、新型コロナウイルス変異種の拡散や米中対立への警戒感は根強い。中国本土相場が軟調なこともあって、ハンセン指数の上昇率が1%を超える水準では売りが出て上値を重くした。
個別では、スマートフォン関連の小米集団(
01810)と舜宇光学科技(
02382)、インターネット銘柄のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、美団(
03690)がそろって急反発。医薬品株の石薬集団(
01093)、銀行株の中国工商銀行(
01398)も高い。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)の下げがきつい。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)は大幅に反落。中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)も売られた。