週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.02%高の3397.29ポイントだった。深セン成分指数は0.19%高の14044.10ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で8810億6900万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。小安く寄り付いた後、中盤には切り返し、心理的節目の3400ポイントを回復する場面もあったが、勢いは続かなかった。後場後半には再びマイナス圏に沈み、3385ポイント付近で下げ渋ると、大引け間際にかろうじてプラス圏に乗せた。27日に発表された中国の11月の工業企業利益は前年同月比15.5%増となり、伸び率が前月から減速したものの、2桁増を維持した。中国経済の回復が好感された半面、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大や、米中関係の悪化、中国当局による巨大IT企業への引き締め強化などが重荷となり、地合いを圧迫した。
セクター別では、11月の石炭採掘・選炭企業の税引き前利益が今年に入ってから初めて前年同月比でプラス成長に転じたことを受けて石炭が買われた。前週末に安かった酒造が反発した。半面、造船、通信、石油が安い。
A株市場では、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)がストップ高。自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)、車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)が大きく買われたほか、豚肉大手の新希望六和(
000876)、牧原食品(
002714)、酒造の瀘州老窖(
000568)の上昇が目立った。半面、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)、製薬株の上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)、テクノロジー関連の欧菲光集団(
002456)、浙江水晶光電科技(
002273)が安い。北京で海外渡航歴のない新型コロナの感染者が相次ぎ確認される中、当局の制限強化を嫌気した旅行代理店の中青旅控股(
600138)、航空大手の中国東方航空(
600115)、映画館運営の万達電影(
002739)が下げた。
上海B株指数は0.60%安の238.08ポイントと反落、深センB株指数は1.06%高の1074.81ポイントと続伸した。