24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.57%安の3363.11ポイントだった。深セン成分指数も0.71%安の13915.57ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8260億8700万元だった。
上海総合指数は、序盤はプラス圏で推移する場面も目立ったが、マイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。新型コロナウイルスのワクチン開発や接種に向けた動きが好感される一方、世界各地で感染拡大に歯止めがかからず、経済への影響が懸念された。また、米中の対立激化に対する警戒感も引き続き相場の重しとなった。セクター別では、酒造がほぼ全面安となったほか、食品・飲料、製紙などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、石炭、航空・宇宙、港湾・海運などが買われた。
A株市場では、北京燕京ビール(
000729)や張裕ワイン(
000869)などが大きく下げたほか、江鈴汽車(
000550)や広州汽車集団(
601238)の下落も目立った。半面、豚肉価格の上昇を受けて牧原食品(
002714)が大きく買われた。親会社のコロナワクチンの販売申請が受理されたことを受け、国薬集団薬業(
600511)も大幅高。
上海B株指数は0.28%安の238.20ポイントと反落、深センB株指数は1.23%安の1059.02ポイントと3日続落した。