24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.16%高の26386.56ポイントだった。中国企業指数は0.50%安の10430.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で979億8000万HKドル。きょうはクリスマスイブのため、前場のみの立ち会い。
ハンセン指数は反落して寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、その後は小高い水準でもみ合った。クリスマス休暇を前に朝方は手じまい売りが重荷となる場面もあったが、新型コロナウイルスワクチンの普及に対する期待が買いを支えたもよう。コロナワクチンを巡っては、米ファイザーが23日、来年7月までに1億回分の新型コロナウイルスワクチンを追加供給する契約を米政府と結んだと発表した。また、中国国営テレビ・中国中央電視台(CCTV)は前日、中国国家衛生健康委員会の専門家グループを率いる鐘南山氏が、新型コロナウイルス国産ワクチンの第1弾を近く正式に発表し、接種がスタートするとの見通しを示したと伝えた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が7%超の大幅高となり、同業の舜宇光学科技(
02382)も高い。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が上昇したほか、前日に安かった中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土銀行株が買い戻され、指数を押し上げた。半面、中国当局が独占禁止法違反の疑いで調査を始めたネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が8%超安と急落。インターネット関連株の美団(
03690)、テンセント(
00700)も大きく下げた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は3日ぶりに大幅に反落し、前日比3.36%安の8142.81ポイント。前日まで大幅に続伸した医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が15%超、同業の阿里健康(
00241)が約11%の下げ。半面、大手オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)が逆行高を演じた。