23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.44%高の26235.27ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の10457.99ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で617億7000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返すと、もみ合いながら上げ幅を拡大した。本土市場で上海総合指数が反発したことを好感。ハンセン指数は前日まで3営業日続落し、約1カ月半ぶり安値で終えただけに、買い戻しが優勢だった。英国で新型コロナウイルスの変異種による感染が拡大しているが、専門家などはファイザーとモデルナのコロナワクチンが変異種に対しても有効である可能性が高いとの見方を示したことから、過度な懸念がやや後退したもよう。
個別では、前日に安かった民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が反発。28日に新機種「小米11」シリーズを発表するスマホ大手の小米集団(
01810)やスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が大幅に続伸したほか、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、電動工具大手の創科実業(
00669)も高い。半面、中国生物製薬(
01177)など製薬株や、中国建設銀行(
00939)、交通銀行(
03328)など本土銀行株がさえない。