18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.67%安の26498.60ポイントだった。中国企業指数は0.59%安の10483.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1664億7000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。週末とあっていったん利益を確定する売りが先行した。17日の米株式相場で主要3指数がそろって上昇したものの、香港時間のきょうにダウ平均先物が下落したことで、投資家が積極的な買いを見送ったもよう。トランプ米政権がSMIC(
00981)など中国企業約80社を18日に事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に加えるとロイター通信が報じ、ハンセン指数は後場に一段安となった。ただ、終値は下値のめどとして意識された10日移動平均(大引け時点で26446.48ポイント)を守った。セクター別では情報技術と金融が下げた半面、素材と通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のHSBC(
00005)と中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)が売られて相場の重荷となった。ハイテク株の下落が目立ち、舜宇光学科技(
02382)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)がそろって反落。医薬品株の石薬集団(
01093)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)も大幅安となった。半面、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)がともに大幅高。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)は軒並み上昇した。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は3日ぶりに反落し、前日比0.95%安の8253.83ポイント。SMICが急落したほか、金蝶国際ソフト(
00268)とキングソフト(
03888)が安い。一方、前日安かった易キン集団(
02858)が14.84%高と急騰した。