2日のNY株式相場はおおむね上昇。11月の大幅高で高値警戒感が強まる中、寄り前に発表された米11月ADP民間部門雇用者数が予想を下回る弱い結果となり雇用の悪化が懸念されたものの、英国がファイザーのコロナワクチンの使用を承認したことや、米追加経済対策への期待が相場を支えた。ダウ平均は一時224ドル安まで下落後に、59.87ドル高(+0.20%)と小幅に続伸して終了。スラック・テクノロジーズの買収を発表したセールスフォース・ドットコムが8.52%安となりダウ平均を135ドル押し下げたものの、ボーイングが5.09%高、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが3.59%高となったほか、ウォルト・ディズニー、シェブロン、ゴールドマン・サックスなども2%超上昇した。S&P500も0.18%高と2日続伸し、前日に続いて終値での史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合は一時1.11%安まで下落したが、0.05%安とほぼ変わらずで終了した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.24%高と4日続伸。4日連続で最高値更新となった。
民主党のペロシ下院議長と民主党上院トップのシューマー院内総務が共同で、民主党と共和党の超党派議員が前日に発表した9000億ドルの経済対策をベースに議論を始めることを要請したことで経済対策への期待が高まった。コロナワクチン普及による経済活動正常化期待も追い風にエネルギー株が軒並み高となったほか、長期金利が小幅に上昇したことで金融株も総じて上昇した。グロース・モメンタム株は、テスラが2.73%安、アマゾン・ドット・コムが0.51%安、マイクロソフトが0.39%安となったものの、アップルが1.49%安まで下落後に、0.29%高と6日続伸したほか、アルファベットは1.65%高と続伸し、連日で上場来高値を更新した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29695.09 29902.51 29599.29 29883.79 59.87 0.20
S&P500 3653.78 3670.96 3644.84 3669.01 6.56 0.18
NASDAQ 12285.75 12360.06 12217.35 12349.37 -5.74 -0.05
CME225先物 26885.00 26920.00 26685.00 26825.00 -15.00 -0.06
FT100 6463.39 6463.39 6463.39 6463.39 78.66 1.23
DAX 13341.91 13359.27 13272.47 13313.24 -69.06 -0.51
為替(ドル/円) 104.32 104.76 104.23 104.42 0.09 0.09
WTI先物 44.38 45.92 43.92 45.28 0.73 1.64
金(Gold)先物 1819.10 1835.70 1810.50 1830.20 11.30 0.62
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。