休場明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.53%安の24787.19ポイントだった。中国企業指数は1.21%安の10003.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で1305億2000万HKドル。
ハンセン指数は終日、マイナス圏でもみ合った。休場前に6営業日続伸していたとあって利益確定売りが出やすい上、前日の欧米株安を嫌気した売りに押された。欧米での新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、世界景気の減速を警戒する投資家がリスク回避姿勢を強めたもよう。ただ、下値抵抗として意識された100日移動平均(大引け時点で24744.67ポイント)を割り込むと買い戻しが入り、結局は同水準を守って引けた。軟調に推移していた中国本土相場が高く終えたことも投資家心理を支えた。セクター別ではエネルギーと不動産・建設、金融が下げた半面、情報技術が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株の中国人寿保険(
02628)と中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)が下げて相場の重荷となった。原油安を受けて石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)が安い。不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と碧桂園(
02007)、スマートフォン大手小米集団(
01810)も売られた。半面、前引け後に2020年7−9月期決算を発表したHSBC(
00005)が4.81%高。税引き前利益が市場予想を上回り、買いを集めた。ハイテク株のテンセント(
00700)と舜宇光学科技(
02382)も大きく買われ、一定の下支えとなった。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は反発し、0.84%高だった。2020年9月中間決算で黒字に転換する見通しを発表した阿里健康(
00241)や、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)の上昇が目立った。一方、映画チケット販売の猫眼娯楽(
01896)、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)が大幅に下落。