本土市場では上海総合指数が週間で2.0％高と続伸した。国務院が深セン経済特区の創設40周年に合わせて深センの総合改革案を発表。14日に習近平国家主席が記念式典に出席することも伝わり、地域振興策や政策への期待が相場を支える展開となった。週後半は米国務省がスマホ決済を手掛けるアント・グループを禁輸リストに追加する提案をしたと伝わり、米中対立激化への警戒感から上値の重い展開が続いた。

　　　　　　　　　　終値　 騰落率 　 週初来　 年初来
10月12日 [月]　　3358.47　+2.6%　　+2.6%　　+10.1%
10月13日 [火]　　3359.75　+0.0%　　+2.7%　　+10.2%
10月14日 [水]　　3340.78　-0.6%　　+2.1%　　+9.5%
10月15日 [木]　　3332.18　-0.3%　　+1.8%　　+9.2%
10月16日 [金]　　3336.36　+0.1%　　+2.0%　　+9.4%

　香港市場は13日が強風警報のため休場となり4日間の取引。ハンセン指数は4日間で1.1％高と3週続伸した。週明け12日は習近平国家主席が深セン市の経済特区成立40周年を祝う式典に出席すると伝わり、政策期待から2％超の大幅高で約1カ月ぶり高値を更新。14日は小幅ながら続伸したが、15日は米国務省がアリババ集団傘下のアント・グループへの制裁を提案したと報じられ、ハイテク株が大きく売られた。16日は本土系金融株がけん引し反発して終えた。

　　　　　　　　　　終値　　 騰落率　 週初来 　年初来
10月12日 [月]　　24649.68　+2.2%　　+2.2%　　-12.6%
10月13日 [火]　　臨時休場
10月14日 [水]　　24667.09　+0.1%　　+2.3%　　-12.5%
10月15日 [木]　　24158.54　-2.1%　　+0.2%　　-14.3%
10月16日 [金]　　24386.79　+0.9%　　+1.1%　　-13.5%

　香港証券取引所は16日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　当日の売買代金　95億8606万HKドル
　　　　　買い代金　56億8558万HKドル
　　　　　売り代金　39億48万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 小米集団（01810）                    432      358

  2 中国建設銀行（00939）                341      328

  3 BYD（01211）                         321      118

  4 中国生物製薬（01177）                312      109

  5 安踏体育用品（02020）                269      253

  6 SMIC（00981）                        253      155

  7 ﾃﾝｾﾝﾄ（00700）                       240      175

  8 吉利汽車（00175）                    225      143

  9 中国平安保険（02318）                186      170

 10 中国工商銀行（01398）                184      175
   *金額単位は百万HKドル