16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前比0.36%安の3283.92ポイントだった。深セン成分指数も1.01%安の13011.28ポイントと4営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6842億6600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場半ばにプラス圏へ浮上し、心理的節目の3300ポイントに乗せる場面もあったが、勢いは続かなかった。その後は下向きに転じ、マイナス圏でもみ合った。目新しい材料に乏しい中、売買代金は7000億元に届かず、商いが薄かった。前日に発表された8月の主要経済指標が総じて強い内容となったことを受け、中国当局による追加の景気刺激策に対する期待が後退。当面の好材料出尽くし感から利益確定売りが重荷となった。
セクター別では、貴金属、通信キャリアが全面安。軍需関連、防犯設備、医療も売られた。半面、航空・空港運営が続伸した。
A株市場では、アリババ集団(
09988)などによる出資報道を否定したセキュリティー設備メーカーの浙江大華技術(
002236)が後場に急落。中国の農業農村部が10−12月期の豚肉価格について前年同期を下回るとの見通しを示したことを嫌気し、牧原食品(
002714)など養豚関連が売られた。製薬株の上海復星医薬(
600196)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)や、歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)などハイテク関連の一角も安い。半面、自動車・部品メーカーのBYD(
002594)、華域汽車系統(
600741)、鄭州宇通客車(
600066)、広州汽車集団(
601238)が買われた。航空大手の中国東方航空(
00670)が大きく続伸した。
上海B株指数は0.17%高の248.23ポイントと反発、深センB株指数は0.20%安の947.58ポイントと反落した。