7日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比1.38%安の25975.66ポイントだった。中国企業指数は1.18%安の10600.41ポイント。メインボードの売買代金は概算で2399億5000万HKドルと連日の大商い。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、ほどなくして上げ幅を縮め、前場はおおむね前日終値を挟んでもみ合った。利益確定売りが重しとなる半面、米中の景気回復期待や、香港市場への資金流入を好感する買いが相場を支えた。ただ、後場に入ると指数は下向きに転じ、じりじりと下げ幅を広げ、心理的節目の26000ポイントを割り込んだ。新型コロナウイルスの市中感染がほぼ収束しているとみられた香港できょう、海外渡航歴のない感染例が9人確認されたと伝わり、感染「第2波」を警戒する売りが次第に優勢となった。
ハンセン指数構成銘柄では、信和置業(
00083)、恒基兆業地産(
00012)など香港地場系銘柄や、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)の下げが目立った。前場高かったアジア生保のAIAグループ(
01299)が1%安で終えた。半面、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅に続伸したほか、衛生用品の恒安国際集団(
01044)、製薬株の中国生物製薬(
01177)、本土大型金融株の中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)も逆行高を演じた。
中国企業指数構成銘柄では、証券大手の中信証券(
06030)が5営業日ぶりに反落。不動産デベロッパーの世茂集団(
00813)、融創中国(
01918)、基地局運営の中国鉄塔(
00788)が大きく売られた。半面、スポーツ用品メーカーの安踏体育用品(
02020)、都市ガス事業者の華潤ガス(
01193)、新奥能源(
02688)などが上昇した。