2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.20%高の2921.40ポイントだった。深セン成分指数は0.09%高の11112.50ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7721億1300万元だった。
上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合う方向感を欠く展開となったが、後場はほぼプラス圏で推移した。指数は前日まで3日続伸した後とあって、利益確定売りが相場の重しとなったものの、景気の持ち直しを見込む買いが広がったほか、政策の恩恵が見込まれる銘柄などにも買いが入った。指数は結局、3月12日以来2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。セクター別では、保険が全面高となったほか、小売、造船、港湾、石油などが買われた。半面、家具、食品・飲料、酒造などが売られた。
A株市場では、新華人寿保険(
601336)や中国平安保険(
601318)など保険株の上昇が目立ったほか、緑地控股集団(
600606)や保利発展控股集団(
600048)など不動産株も高い。国務院(内閣に相当)が1日に「海南自由貿易港」の全体計画を公表したことを受け、海南海徳実業(
000567)や羅牛山(
000735)が大きく買われた。半面、中国国旅(
601888)や中青旅控股(
600138)が売られた。
上海B株指数は0.78%高の207.68ポイントと続伸、深センB株指数は0.70%安の850.59ポイントと反落した。