22日の香港市場でハンセン指数は大幅に続落して始まった。米中関係の悪化が懸念され、全面安となっている。21日にトランプ米大統領が中国批判を相次いでツイッターに投稿し、米株相場が反落したことが嫌気された。一方、きょう開幕した全国人民代表大会（全人代、国会に相当）で政府活動報告を行った李克強首相は今年のGDP成長率目標の設定を見送った。

　指数は日本時間午前10時54分現在、前日比2.98％安の23557.34ポイントで推移している。九龍倉置業地産（01997）や新世界発展（00017）など香港不動産株が軒並み急落。カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）やハイテク株の瑞声科技（02018）、アジア基盤の保険会社AIAグループ（01299）の下げもきつい。

　22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落して始まった。きょう全国人民代表大会が開幕。李克強首相の政府活動報告の内容を見極めようとする様子見ムードが広がっている。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.76％安の2846.22ポイントで推移。セクター別では、貴金属、酒造、石油などが軟調。半面、通信キャリアが買われている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  2863.05     -4.87     -0.17

 上海B株指数                    204.52     -0.21     -0.10

 深セン成分指数               10832.91    -12.49     -0.12

 深センB株指数                  871.01      0.93      0.11

 滬深300指数（CSI300指数）     3907.58     -6.21     -0.16