26日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。2日連続で大幅上昇した後とあって、利益を確定する動きが優勢となっている。一方、2019年12月本決算の発表が本格化しており、好業績銘柄などを個別物色する動きもみられている。

　指数は日本時間午前10時54分現在、前日比0.19％安の2776.19ポイントで推移している。セクター別では通信、貴金属、電子部品などが売られる半面、医療、医薬、港湾などが買われている。

　26日の深センA株市場では日本時間午前10時41分現在、協キン集成科技（002506）が10.1％安と深センA株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。深センA株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆深センA株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2020/3/26 10:41 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 協ｷﾝ集成科技（002506）          3.560 -10.10%

 2 興民智通（002355）              6.020  -7.10%

 3 上海海得控制系統（002184）     14.420  -6.36%

 4 蘇州勝利精密製造科技（002426）  2.250  -5.86%

 5 延安必康製薬（002411）          9.290  -5.40%

 6 山東墨龍石油機械（002490）      3.410  -4.75%

 7 威創集団（002308）              6.320  -4.53%

 8 盛達金属資源（000603）         11.660  -4.35%

 9 国脉科技（002093）             10.710  -4.20%

10 浙江永強集団（002489）          3.990  -3.86%

　26日の香港市場でハンセン指数は高寄り後にマイナス圏に沈んだ。前日までの2日間で1800ポイント超上昇しただけに利益確定売りが出やすい環境。本土相場が軟調に始まったことも相場の重しとなっている。指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.76％安の23347.60ポイントで推移。

　個別では、前日に本決算を発表した中国石油メジャーのCNOOC（00883）の下げが目立つほか、銀行株のHSBC（00005）や中国工商銀行（01398）、不動産株の中国海外発展（00688）や華潤置地（01109）が安い。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技（02018）や医薬品メーカーの石薬集団（01093）が堅調。