28日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.42%安の26129.93ポイントだった。中国企業指数は2.74%安の10302.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1681億9000万HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は前日の欧米株安の流れを引き継ぎ、全面安で寄り付いた。27日のNY市場では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への警戒感からダウ平均が過去最大の下げ幅を記録。香港でもリスク回避の売りが膨らんだ。中国本土相場の急落も投資家心理を悪化させた。ハンセン指数の終値は昨年12月4日以来の安値を更新。全セクターで売りが優勢となったが、心理的節目の26000ポイントを割り込む水準では買い戻しが入り、同水準を守って引けた。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち49銘柄が下げた。時価総額が大きいテンセント(
00700)とチャイナ・モバイル(
00941)がともに3%超下落。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)の下げもきつい。前日買われた中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)も売られた。香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)は6.23%安と大幅に続落した。一方、本土系不動産株の華潤置地(
01109)は前日比変わらず。
そのほか、九龍倉置業地産の親会社で、非公開化計画を27日発表して40%近く上げていたウィーロック(
00020)が10%反落。ペトロチャイナのガス事業子会社の昆侖能源(
00135)、光ケーブルメーカーの長飛光纖(
06869)、電気自動車メーカーのBYD(
01211)はそろって7%近く下げた。