18日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日は続伸して1月22日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で引けただけに、利益確定売りに押されてほぼ全面安となっている。中国本土相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.94％安の27696.68ポイントで推移している。個別では、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技（02018）と舜宇光学科技（02382）の下げがきつい。米アップルが17日、新型肺炎の影響で1−3月期の売上高が予想に届かない見込みを発表し、嫌気された。不動産株の碧桂園（02007）と中国海外発展（00688）、華潤置地（01109）も安い。一方、マカオ政府がカジノの営業停止措置を20日に解除する方針を示したことで、サンズ・チャイナ（01928）が買われている。

　18日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。前日に2％超上昇した後とあって利益確定の売りが相場の重しとなっている。半面、上場企業の増資規制緩和が引き続き好感されているほか、金融緩和期待から買いも入っているもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.15％安の2979.20ポイントで推移している。セクター別では、農薬、化学肥料、銀行、高速道路などが売られる半面、航空、電子部品、造船などが買われている。

　18日の深センA株市場では日本時間午前10時37分現在、深セン諾普信農化（002215）が8.7％安と深センA株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。深センA株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆深センA株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2020/2/18 10:37 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 深ｾﾝ諾普信農化（002215）        7.030  -8.70%

 2 利爾化学（002258）             15.040  -6.29%

 3 安道麦（000553）               10.510  -5.32%

 4 深ｾﾝ市恵程信息科技（002168）    8.630  -4.32%

 5 江蘇輝豊生物農業（002496）      2.760  -3.83%

 6 韵達控股（002120）             32.320  -3.52%

 7 北京大北農科技集団（002385）    7.550  -3.33%

 8 海能達通信（002583）            7.260  -2.94%

 9 申通快逓（002468）             20.240  -2.69%

10 江蘇中南建設集団（000961）      9.400  -2.49%