20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.24%高の3006.45ポイントだった。深セン成分指数も0.29%高の9881.25ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5469億2700万元だった。
上海総合指数は始値で心理的節目の3000ポイントを回復。おおむね同水準を上回って推移し、終値ベースで16日以来4日ぶりの高値を付けた。前日に中国政府が交通網整備の長期計画を打ち出し、華為技術(ファーウェイ)が次世代通信規格「5G」に対応する新型スマートフォンを欧州で発売すると発表しており、関連銘柄が買いを集めた。米国と中国がワシントンで貿易問題を巡る次官級協議を始めたことも、投資家心理を支えた。ただ、前日に大きく買われたセクターでは利益確定売りが出て、上値は伸び悩んだ。前場に一時、指数がマイナス圏に沈む場面もあった。寄り付き直後に発表されたローンプライムレート(LPR)は1年物が引き下げられたものの、前日に引き下げを予想する買いが指数を押し上げていたとあって、反応は限られた。
セクター別では、中国指導部による「交通強国建設要綱」の発表を受け、運輸機器や物流、空運・空港、造船、高速道路が上げた。半面、観光や航空・宇宙、保安設備が反落した。
A株市場では鉄道関連銘柄の上昇が目立った。鉄道車両部品メーカーの晋西車軸(
600495)がストップ高を付け、鉄道車両大手の中国中車(
601766)も買われた。スマホ関連の東旭光電科技(
000413)と歌爾(
002241)、ゲーム会社の三七互娯網絡科技(
002555)は大幅高。製薬の上海復星医薬(
600196)と江蘇恒瑞医薬(
600276)も高い。インフラ建設の中国中鉄(
601390)がしっかり。半面、前日買われた広州汽車集団(
601238)、中国国旅(
601888)が下落した。
上海B株指数は0.35%高の273.34ポイント、深センB株指数は0.04%高の946.91ポイントとともに3日続伸した。