17日前場の香港株式市場でハンセン指数は6営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.31%安の28531.78ポイントだった。中国企業指数は0.42%安の10819.91ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で342億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、安く始まった。トランプ米大統領が16日の閣僚会議で、中国との交渉は「長い道のり」だとして追加関税の発動に言及し、米中貿易摩擦の長期化を警戒する売りが先行した。前日は5日続伸して終値が5日以来の高値圏だったことから利益確定売りも出やすく、序盤はほぼ全面安となった。もっとも、世界的な金融緩和や中国の経済対策に対する期待は根強く、売り一巡後は下げ幅をやや縮小。ハンセン指数は20日移動平均(前引け時点で28493.75ポイント)付近で下げ渋った。
個別では、大手商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)が売られ、相場の重荷となった。原油先物相場の下落を受け中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が軒並み安。製薬の石薬集団(
01093)と通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は反落した。一方、朝方下げていたテンセント(
00700)が小幅ながら上げに転じた。吉利汽車(
00175)、創科実業(
00669)、舜宇光学科技(
02382)はそろって続伸した。