14日の香港株式市場でハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.65%安の27118.35ポイントだった。中国企業指数は0.50%安の10419.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で849億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。米中通商協議の先行き不透明感や、香港で発生したデモへの警戒感が漂うなかで売りが先行。中国本土相場が中盤以降、軟調に推移したことや、きょう午後に発表された中国の5月固定資産投資や鉱工業生産が市場予想を下回ったことなども相場の重しとなった。指数は中盤までは10日移動平均(大引け時点で27146.71ポイント)付近でのもみ合いを続けたが、引けにかけて下げ幅を広げた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)やIT大手のテンセント(
00700)が売られ相場の下げを主導。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、スマホ部品大手の舜宇光学科技(
02382)、香港不動産銘柄の恒基兆業地産(
00012)や太古A(
00019)が大幅安となった。半面、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)や医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が逆行高。原油高を背景にペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)が買われた。
H株では、証券株の中信証券(
06030)や華泰証券(
06886)、自動車株の広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)が安い。通信機器大手の中興通訊(
00763)が4%近く下落。通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、不動産大手の万科企業(
02202)が売られた。半面、原発最大手の中国広核電力(
01816)や電力大手の華能国際電力(
00902)が上昇した。