14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.99%安の2881.97ポイントだった。深セン成分指数は1.58%安の8810.13ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3712億200万元だった。
上海総合指数は、序盤に前日終値を挟んで一進一退の展開となったものの、中盤以降はほぼ一本調子で下げ幅を拡大。心理的節目の2900ポイントを割り込み、きょうの安値圏で引けた。今月末の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にあわせた米中首脳会談の開催について中国当局が未だに明言せず、通商交渉の不透明感を警戒する売りが次第に優勢となった。前日に新興ハイテク企業向け新市場「科創板」の開設式典が開かれたことから、朝方に資本市場活性化の思惑買いが入って指数が高くなる場面があったが、勢いは続かなかった。大引け後に5月の中国の主要経済指標発表を控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を控えたもよう。セクター別では石油と保険が全面安。通信や電子・IT、建設も売られた。一方、造船と貴金属・宝飾品が逆行高を演じた。
A株市場では、東旭光電科技(
000413)や大族激光科技産業集団(
002008)、欧菲光集団(
002456)、科大訊飛(
002230)などハイテク株の下げがきつい。前日上げた招商証券(
600999)や国泰君安証券(
601211)、東方証券(
600958)がそろって反落した。一方、造船の中国船舶重工(
601989)が4%超高と急伸。血液製剤メーカーの上海莱士血液製品(
002252)、金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)も高い。
上海B株指数は0.20%安の288.17ポイントと反落。深センB株指数は0.53%安の924.5ポイントと3日続落した。