20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。人民元相場の一段の下落が嫌気されている。同日の人民元相場の中間レートは1米ドル＝6.7671元と、2017年7月14日以来の元安／ドル高水準に設定された。指数は午前10時53分現在、前日比0.43％安の2760.69ポイントで推移。セクター別では、鉄鋼や石炭、セメント、不動産の下げが目立つ。

　20日の香港市場でハンセン指数は小反発して寄り付いたが、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日まで3日続落した後とあって、自律反発を狙った買いが先行したものの、米中貿易摩擦を巡る根強い懸念や人民元安の進行、本土株安が嫌気されている。指数は日本時間午前10時44分現在、心理的節目の28000ポイントを割り込み、前日比0.56％安の27853.12ポイントで推移している。

　個別では、本土不動産株の碧桂園（02007）、華潤置地（01109）、石炭大手の中国神華能源（01088）、電力大手の華潤電力控股（00836）が安い。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺（00151）や恒基兆業地産（00012）など香港不動産株の一角が堅調。

　20日の上海A株市場では日本時間午前10時41分現在、海南航空控股（600221）が9.91％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2018/7/20 10:41 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 海南航空控股（600221）          2.910  -9.91%

 2 南京健友生化製薬（603707）     26.400  -5.65%

 3 北京金自天正智能控製（600560）  8.070  -5.39%

 4 中青旅控股（600138）           18.530  -4.44%

 5 江蘇恒立液圧（601100）         21.920  -3.99%

 6 *ST上海富控互動娯楽（600634）   2.360  -3.67%

 7 西蔵珠峰資源（600338）         21.060  -3.22%

 8 株洲時代新材料科技（600458）    9.230  -3.15%

 9 北京京城機電（600860）          4.670  -3.11%

10 方正科技集団（600601）          2.870  -2.71%