17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前日比0.57%安の2798.13ポイントだった。深セン成分指数も0.35%安の9285.16ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3086億8000万元。
上海総合指数は米中貿易摩擦の一段のエスカレートを嫌気し、終日、軟調な展開となった。米中両国は16日、互いに相手国の関税措置について世界の貿易ルールに反しているとしてWTO(世界貿易機関)に提訴した。好転の兆しが見えない両国の「貿易戦争」が投資家心理を冷やした。指数は安寄り後に下げ幅を広げ、ほどなくして心理的節目の2800ポイントを割り込んだ。ただ2780ポイントを下回る水準では安値を拾う買いが入り下げ渋った。中盤はおおむね2780−2790ポイント付近の狭い範囲での小動き。終盤に下げ幅を縮めたが、節目回復には至らなかった。
A株市場では時価総額の大きいエネルギー資源株が相場の下げを主導。前日の米原油相場の大幅下落で、ペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって下落したほか、発電用石炭の高水準の在庫が嫌気され中国神華能源(
601088)など石炭大手が下げた。一方、中国太平洋保険(
601601)や中国平安保険(
601318)など保険株、中国南方航空(
600029)、中国国際航空(
601111)など航空株の一角が買われ、下値を支えた。中興通訊(
000063)がストップ高となったほか、三安光電(
600703)、欧菲光科技(
002456)などハイテク株の一角もしっかり。
上海B株指数は0.33%安の289.99ポイント、深センB株指数は0.72%安の1047.74ポイントと続落した。